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新書道 ~Misuzu-ism~

HAL YAMASHITA東京

小鈴報4 2007、10、4
(1)HAL YAMASHITA 東京の依頼に於けるアルファベット作品に対する考察
2007年3月、東京ミッドタウン華々しくオープン。
多くの一流店舗が凌ぎを削る中、神戸ブランドの発信にこだわったエグゼクティヴシェフ山下春幸氏の新和食レストラン「HAL YAMASHITA 東京」がオープンした。2006年7月、山下氏は神戸三宮での私の個展作品を見て「HAL YAMASHITA 東京 VIP ROOM」に掛ける作品の依頼を決意されたという。それは「HAL YAMASHITA」の文字を180cmの横額に・・との依頼であった。
依頼を請け、作家としての試行錯誤が始まった。アルファベットの大文字での依頼・淡墨で・・
2000年から大好きな「LET IT BE 」を書作品にしたくて作品化したことがある。
右から、縦書き、と、古来より天地との交信が根底にあるヴェトナム以東の東アジア文化圏の漢字文化・表意文字・書道と、左から、横書き、根底にリズムを持つアルファベット文字の文化の「美」の融合、接点を求めた。

大文字を横に並べるだけでは、フォントの文字になってしまう。今はどんな書体でもパソコンで自由に生み出すことが出来る。それを百も承知で「伝統に法った書道」を期待する新しい「WAVE]が始まろうとしている。1950年代の欧米志向から、書道という日本独自の文化の独自性、内面性に、在来の書を見るのとは全く異なる視点から、気付き、目が向けられはじめた。まだまだ巷にはいい文字とは言えない文字が公然と掲げられているが、画家、アーチスト、デザイナー、外国人、自由な目を持つ人々の心から、伝統が背後にある真の美を孕んだ「書」への羨望、待望が始まりつつある。

アルファベットを面白く左から右に書き流しただけでは、いくら、墨、和紙、筆を用いても、NY現代ART、もしくはNYの壁の落書きの様に感じてしまう。伝統的書道を学んだ書家としての「美意識」にいか昇華させられるか。
試行錯誤を繰り返すうち、フッとある考えが閃いた。!!!!!
漢字の書体に大きく、楷書、行書、草書がある。
日本独自の美意識と言える仮名文字には、連綿と言う書法がある。
アルファベットの横文字にも、行書、草書、連綿の「筆遣い」があっても良いのではないか!

7年前に「LET  IT BE」を発表した時は、一様に「!?!!!」と注目を集めた。

ご尊敬申し上げる元神戸新聞文化部記者の山本忠勝氏は、足を止めてくださり「書道界の人が見たら
何て言うでしょうねー。面白い作品ですね。」とご批評を頂きました。~界に全く興味の無い私は「意」を強くしたものです。山本氏は「黒い墨を用いながら、光を孕む書がある」と拙書を記してくださり、私はその完璧に美しい表現に絶句し、感嘆し魂でご尊敬申し上げております。美鈴の書活動のタイトルと、させていただいています。
又、英国人文筆家で漱石著「倫敦塔」「門」「こころ」「坊っちゃん」の翻訳評論の英字本を世界で出版された、ダミアン フラナガン氏は「LET IT BE」の作品に関心を持たれ、感心していただきました。英訳「倫敦塔」は2006年NYコロンビア大学ドナルド キーン日本文化センター日本文学翻訳賞を受賞されました。大切な四冊の本にタイトル文字揮毫の光栄なる依頼を頂き、NYでの授賞式に参列致しました。(HP参照)

そんな経緯もあって、私の中では、横文字に対する違和感も無かったが、意味を持つ漢字は「文字を読む」事により、何らかの思いを見る側は抱くことが出来るが、意味を持たない表音文字であるアルファベットを、墨と筆の線で見る側に草書、行書、連綿の持つ美しさを「発信」するには、「線の造形と流れ」に作家の内面が何か見る側に届いているのか・・・それは、作家の視点・到達点・哲学・思想である。

2000年以来、拙書を見続けてくださる画家のK氏は「キレイごとに走らないで、美鈴様の心の底から湧きあがってくる全身全能のエネルギーを筆に込めてこれからも、さらに、さらに・・・。ひたすら願っております。 2007年 盛夏」と。

ご尊敬申し上げる評論家の山本氏は
「制作の方は進んでいますか? いつも心をみずみずしくがんばってください。」と、頂きました。

ハッと気付かされ、ありがたく涙が溢れました。
高い美意識を持ち、「小阪美鈴の書」にエールを送って下さる多くの人の心を感じて、作品に「魂」を込めるまでに昇華させなくては・・・と作家として思う。
結論は
小阪美鈴の全身全能を以って、書道とアルファベットの作品化に関して、東洋の文字文化の美と西洋の文字文化「美の接点」を、アルファベットに楷書、行書、草書、連綿の書法を用いて、独自の書表現を求め続けて行く事である。

開店当初より「HAL YAMASHITA  東京」は予約の取れない超人気店で、オーナーの山下春幸氏はメディアにも注目され頻繁に登場されている(嬉・喜)
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下の写真は大手町ラウンジです。
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by shobirei | 2007-10-12 22:33 | 新書道神戸発信女流書家 | Comments(0)

今、英国人文筆家のダミアン フラナガン氏が、11月講談社より出版予定のため、西宮に滞在しておられる。本のタイトルは「日本文学のスーパースター夏目漱石」。
思えば、フラナガン氏との出会いは2002年の秋である。
長田区鹿松町、「空志堂」のオーナーである友人のMさんからの電話に始まる。
「北野町の神戸ウイメンズクラブで関西在住の外国人に書道の体験と講演をしてもらいたい」
あの日のフラナガン氏を私は今でも鮮明に思い出すことが出来る。
演台で語る私の真正面に腕組みをしながら、ニコヤカに聞いている外国人男性がいた。
通訳の語る日本語のニュアンスより、私の言葉をよーく理解していたと思う。
何故なら、彼はケンブリッジ大学、神戸大学で日本文学を深く研究していたDRであった。
英国での学生時代に4人しかいない日本語科の教師が情熱的に日本を愛していて、その影響が大きいという。
記事、経歴

日本人の知らない夏目漱石」を今までに無い角度から考察、論評を発表する。

2004年漱石著「倫敦塔」の英訳、評論を手がけ、タイトル揮毫の光栄なる依頼を頂く。ピーターオーエン社より出版される。

更に2006年NYコロンビア大学日本文化センター・ドナルド キーン日本文学翻訳賞を受賞。

2006春コロンビア大学にて授賞式、記念講演が執り行われた。
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タイトル揮毫の書家として参列の栄を与えられた。
倫敦塔

以降、「門」「こころ」「坊っちゃん」と世界で出版されている。

不思議な「縁」は、続く・・・

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by shobirei | 2007-10-02 01:04 | 書家 | Comments(0)