2016年 01月 31日
優しき母の心・金子みすゞ「日の光」
月日の経過を早く感じるようでもあり、
書家として、家庭人としての諸々の日常を慌しくやり過ごした日々の雑多を思えば、
2015年から繋がる2016年の一ヶ月が走馬灯のように駆け巡り、
スゴーく長く感じられたりも致します。
ご機嫌いかがですか。
神戸発信の女流書家小阪美鈴です。
2月15日迄、神戸大丸西南角三菱UFJ信託銀行ショーウインドウで、
拙書「春を待つ」「金子みすヾ詩・日の光」を展示中です。

阪神淡路大震災発生後10年経過した2005年から「祈り」を心に秘めて、三菱UFJ信託銀行様のご配慮を頂き展示をしています。
日の光
おてんとさまのお使いが、
そろって空をたちました。
みちで出逢ったみなみ風
なにしにゆくの、とききました。
ひとりのお使いいいました、
「ひかりの粉を地に撒くの、
みんながお仕事できるよう。」
ひとりはほんとに嬉しそう、
「私はお花を咲かせるの、
世界をたのしくするために。」
ひとりのお使いやさしい子、
「私は清いたましいの、
のぼる反り橋かけるのよ。」
残ったひとりは寂しそう、
「私は、影をつくるため、
やっぱり一しょにまいります。」
皆様よーくご存知の・金子みすヾ
童謡、詩、文通を書くのを酷い夫から禁止されて、
二歳になった愛児のために母として、わが子を守り、育てようとした、
みすヾさんの決意が哀しく伝わってきます。
今の時代からは、中々想像しがたいですが、
みすヾさんの詩を読むと、
日本人の中に眠っている
透明な、
心の美しさ、やさしさ
を思います。
2002年の阪急での個展に、
著作許可を戴き、数点を作品に致しました。

さー、明日から2がつ、
寒中お見舞い申しあげます。

Misuzu Kosaka official HP
追伸
神戸ではインフルエンザ大流行とか(~o~)
ご自愛くださいませ。