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光を孕む書道 ~Misuzu-ism~

方丈記・五大厄災・3・11

鴨長明は存命中に五大厄災を体験している。

その光景を美文随筆「方丈記」として、緊張感ある筆致でリアルに書き残してくれている。

天変地異はいつ襲って来るかわからない。

神戸発信の女流書家小阪美鈴です。



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山はくづれて 河は埋み 海は傾きて 陸地をひたせり。

地の動き 家のやぶるる音 雷(いかずち) にことならず。

走り出ずれば 地割れ裂く。

恐れの中に恐るべかりけるは ただ地震なりけりとこそ覚え侍りしか。

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「人とすみか」には、長明のゆきついた心境、人生観、住居の美意識、

日本人の「数奇心」に生きる心情への「憧れ」が脈々と流れているのだと思う。


天災の発生のありませんように、

1・17、3・11
愛と祈りを込めて



by shobirei | 2016-03-10 21:46 | 神戸の女流書家 | Comments(0)