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光を孕む書道 ~Misuzu-ism~

神戸から、新宿区立漱石山房記念館フラナガン氏講演会漱石、八雲、子規の「こころ」に迫る。

梅雨入りのこの頃、

紫陽花に心が和む、

新書道神戸発信女流書家小阪美鈴です。



6月15日(土)、早稲田駅近くの夏目漱石山房記念館で、

イギリス人文筆家、評論家、文学博士ダミアン フラナガン氏の講演会が開催されました。

激しい雨の中、熱心な漱石研究者、ファンが集まりました。



フラナガン氏は、既存の日本の文学について、

ユニークな側面から新しい波紋を投げ掛けてくれます

↓ダミアン フラナガン「こころ」
題字・小阪美鈴
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↓ラフカディオハーン「KOKORO」

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フラナガン氏は同時代に生きた、

漱石、ラフカディオハーンの、


「こころ」の表現の相違に注目し、自身の見解を発表されました。

ラフカディオハーンは素晴らしい文章で客観的に日本を写生し

各地で文章を残しているが、


一方、

漱石は内面的な心模様を分析し、


漱石の意識の中にある想像力により、

小説として物語を構築し、

発表したとの解釈を述べられた。



以下は私の少ない知識からの印象だけど、、、

ラフカディオハーンは、


神戸に来たとき、洋風化するのが先進的とする、


当時の居留地界隈や、西洋化に傾く神戸の様子

に嫌悪感さえ抱いていて、

本来の日本は、

地方、奥地に息づいいる文化、暮らしこそが

「日本的」なのだと、感じていると思われる。

ラフカディオハーンには、

日本文化が新鮮に写り、心から日本文化に心酔し、

愛したのだと思う。

外国人から見た当時の日本文化は、

現代にも各地で継承されているのですね✨

文化人類学的かも知れない。


ラフカディオハーンは、
54才で亡くなったけど、
長生きしていたら、

まだまだ見ぬ世界を旅したかも知れないなぁ~
なんて、思う。




↓ダミアン フラナガン著翻訳「倫敦塔」
題字・小阪美鈴
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2005.コロンビア大学ドナルド・キーン日米友好日本文学翻訳賞受賞


↓中扉字・小阪美鈴
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漱石はロンドンに留学させられたけど、

ロンドンや、イギリス人にあまり関心がなかったようで、

ただ1度「ロンドン消息」を子規に求められて


「ホトトギス」に発表している。



倫敦塔に漱石は行ったが、


見た印象、写生、風景は一切書かず、

漱石の意識の中で想像したファンタジーとして、


「倫敦塔」を発表した。


フラナガン氏は、

漱石の文学は、

内面性を分析し

表した芸術作品と、

語られた。


私は大いに


納得した。



ウィリアム・ホフマン・ハントの

「雇われの羊飼い」の絵画に於ける

画家の内面の解釈、

観賞者の感じ方の

多様性は、

興味深かった。

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ダミアン フラナガン氏は、

ラフカディオハーンの「心」は、

日本国民、日本文化を分析し、


漱石の「こころ」は、


人間の「こころ・秘密」を分析している、
と、

語られた。



講演を拝聴して、

今回の講演は、


正に
ダミアン フラナガン氏の、

芸術観なのだ、


と、

私は

彼の内面の核心を垣間見たのかも知れないと、

勝手に思っているの。





フラナガン氏の講演も、

彼の内面を

彼自身が分析して、

美しい日本語の文章で綴られ、講演された。



絵画も

書も



作品制作過程に於ける、

芸術に対する

思い入れ、感じ方に、

凄く納得し、

力を与えられ、刺激、感銘を受けた私でした✨





漱石、八雲、子規の研究者、ファンと、
興味深い質疑応答中のフラナガン氏


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イギリス人らしいユーモアとウィットで笑いを誘う場面も~😃




昨年以来半年ぶりの再会です✨
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沢山の学び

気付き

刺激

再会

ご縁は

有難い💞



by shobirei | 2019-06-16 22:27 | 新書道神戸発信女流書家 | Comments(0)